コラム162 ~恥ずかしい?

コラム162 ~恥ずかしい?

投稿日時:2024年6月4日

 コラムの更新が遅れまして、楽しみにしてくださった人には、申し訳ありません。
 別に、「禁煙でイライラし過ぎて、コラムどころではない」とか、「既に禁煙を断念して、恥ずかしい」から書かなかったわけではありません。
 大丈夫です!まだ禁煙は継続中です!

 というわけで、今回は「恥ずかしい?」話題を。

 昔から、「歌うのも、聞くのも恥ずかしい曲」というのは、ありました。
それらは、「放送禁止歌」といわれ、放送協会の自主規制により放送自粛がされていました。

 私が真っ先に思い出すのは、「相撲の歌」です。
最近では、新入幕で初優勝(尊富士)<春場所>だったり、初土俵からの最速優勝(大の里)<夏場所>と、大相撲の話題で盛り上がっています。

 親の影響で、私も小さい時からよく大相撲を見ていました。
今でも、たまに見ますが、がっぷり四つに組んだ時など、まわしが取れやしないか、ヒヤヒヤすることがあります。

 昔、そんな状況を歌にしたコミックソングがありました。
「私はかつてあの様な 悲惨な光景を見たことがない・・」

「悲惨な戦い」なぎらけんいち(1974)

 多分、「放送禁止歌」の中で、いちばん有名で、皆さんが一度は聞いたことのある名曲(?)は、「金太の大冒険」(1975)でしょう。
 先日、作者の「つボイノリオ」が、テレビに生出演したときに、約50年の時を経て、「金太の大冒険」が地上波生放送され、話題になりました。(ワンコーラスだけ。)
 実際は、「金太 守って」、「金太 負けが多い」、「金太 負けるな」、「金太 マカオに着く」、「金太 ましなビル」など、11番まであるようで、つボイは、「扱いがひどい」と怒っていたそうです。

 昔(昭和時代)から、「放送禁止歌」は多くありました。
「買い物ブギー」(笠置しづ子)では、「めくら」や「つんぼ」など差別用語が入っていて、放送禁止になりました。
 さらに、その後のフォークソングブームが、放送禁止歌の流れに拍車をかけました。
 「反・権力」ソングが大いに受け、若者たちの支持を集めていき、抗議や苦情を恐れた放送局は、問題が起こりそうな楽曲は全て自主規制してしまいました。

 その後も、「I LOVE YOUはひとりごと」(原由子)、「S・O・S」(ピンク・レディー)、「時には娼婦のように」(黒沢年男)、「後から前から 」(畑中葉子)、「セーラー服を脱がさないで」(おニャン子クラブ)など、数多くの曲が自主規制されました。

 つまりは、多くの人たちが、特に理由もなく、悪くもないのに、被害を受けました。
こんな、「事なかれ主義」や、「想像力の欠如」したマスコミは、恥ずかしい

 有名な、放送禁止歌の「自衛隊に入ろう」(高田渡)は、反政府・反権力を歌ったものでした。(自衛隊を馬鹿にした歌)
 しか~し、皮肉が通じず、当時の防衛庁は、「PRソングとして使いたい」と申し入れをしたそうです。

う~ん、国も恥ずかしい